〒LOOP

わたしが考えている事を綴るはずだったのに、いつの間にかわたしが無限ループにはまる様を見ていただくブログになってきた。

ベビーカーvs通勤者論争。

よく通勤電車にまつわる議論がありますよね。
たとえば迷惑行為の話(うるさいイヤホン、新聞広げて読むなど)、ベビーカーの話、痴漢だってそうです。

人が多く集まる場所が電車社会になっていく以上、その話題が尽きることはありませんよね、きっと。

さて、どうしてこんな話をし出したかというと。
あるときネット上で、通勤の時間帯にベビーカーを乗せるな、という議論が起こっているのを見まして。
またその議論がわたしなりに気持ちの悪い終わり方をしていたのです。
下のは原文ではないです、わたしが記憶している概要です。

A「通勤の時間帯は混むのがわかっているのだから、ベビーカーを乗せるなどおかしい」
B「できるだけ避けたいと私も思いますが、仕方のないときだってあるはず」
C「混んでる電車の中であんなの迷惑行為だ」
B「でも、ただでさえ育児にお金がかかるのに、わざわざタクシーとかで行くのも嫌だし、やむを得ないときはいいじゃないですか」
A「子どもがかわいそうだ。あんな通勤電車は危ないし。小さな子どもを乗せるのもやめてほしい」
C「子どもとかは小さいから余計に危ない。だから通勤電車にベビーカーと子どもは乗せないでくれ」
D「いつから朝の電車は働く人たちのものになったんだ。我が物顔をしてあの時間帯の電車に乗っているサラリーマンこそおかしいじゃないか」

といった様子。
…本当にこんなんだったかな、あんまり覚えてないや(笑)
とにかくこんな議論は日常茶飯事なわけですよね。

わたしはどちらの肩を持つとも言えないのですが。
まずDには「みなが一様にお金を払って乗っている以上、どの時間帯であれ乗車する権利はみな平等だ」と言って欲しかったということ。
そして、ベビーカーや子どもをその時間帯に乗せるか否かで議論が起こるのは、いかにも大多数が我を通す権利を持ち得る日本の体質故かなぁとも思います。

多数決というのはわたしの一番嫌いなやり方であり、合理的であると世の中に認められている、いわゆる最も市民権を得ている決議の仕方だと思うのです。

この場合、一人でも多くの人を乗せたい、広く場所をとって欲しくない、という通勤者の思いからベビーカーを乗せるなという議論が起こるのだと思いたいのですが…いや、もっともな理由は「邪魔だから」というものでしょう。確かに満員電車は身動きが取れないので、幅を取るベビーカーが降りる妨げになってしまうということはよくよく考えられます。それにわたしもよくあります。また昼間でもベビーカーが入り口付近にいるだけでちょっと邪魔だな、と感じることもあるのだから混んでいる時はなおさらですよね。

ただ、わたしが言いたいのはその規制を人to人でやるべきではなく、鉄道会社がやるべきなのではないかということです。
どうしてかって、だって通勤者もベビーカーも、乗るのを許しているのは鉄道会社でしょう。
通勤者はベビーカーを乗せるなという文句を鉄道会社にするべきだと思うのです。鉄道会社がベビーカーを乗せるなといえば、それにはさすがに逆らいませんよね。そうすればまた、他のビジネスが生まれるかもしれません。ベビーカー、子ども連れ専用の公共交通機関だとか。専用列車だとか。
とても極端に悪い言い方をすると、ベビーカーの客からも、通勤者からも電車賃をほしいためにどちらもの同乗を許しているのだから。
だから、平等に権利を持っている者同士が争ったところで無意味なのです。

あ、別にこれはだから鉄道会社に文句を言いに行こう!というのを促す文章ではございません。
ただ、だからこそベビーカーと通勤者の睨み合いはやめましょうよ、という話です。