〒LOOP

わたしが考えている事を綴るはずだったのに、いつの間にかわたしが無限ループにはまる様を見ていただくブログになってきた。

理系という先入観

この間東京都教育委員会からきた人だとかのありがたーいお話を講義として聞いていたわけですが。
その方は国語の先生らしく、しきりに「みなさんは理系だから論理的なお話のが好きかもしれませんが」とか「みなさんみたいな理系の方にはもうちょっと理路整然とお話しした方がいいかもしれませんね」というような言葉を口にしていました。
そして、先日とある企業の面接でも。その方はわたしのお隣の県出身だったようで地元には帰りたくないというお話ではわかると共感いただいたのですが、理系だというお話をすると「理系なのに営業なんてできるの?」「厳しいよ?理系のように営業しないような仕事につくつもりだったんじゃないの?」と理系である=営業のような対人の仕事は苦手というようなことをたびたび口走るのでした。

わたしは高校時代化学が好きで、総合的にみたら文系のが成績はよかったのに化学を学びたいがために理系に進みました。物理はくそくらえって感じでした、苦手です。数学と現代文、古典、化学が好きだったんですね。
そんなわけでわたしは本来ならば文系のがあっていたと思っているくらいなので理系うんぬん言われるのなんとなく虫の居所が悪いというか、気に障るのです。
理系はモノと向き合い、文系は人と向き合うとでもいうのでしょうか?そんな固定概念が存在している気がするのですよね。
教育社会学の教員も同じように「僕は文系だからこの大学の先生みたいに理系の人とは合わない」とか、「僕はわからないけど理系の君たちなら〜」といった理系、文系の区分をするのです。

文系のイメージといったらたぶん、授業が楽、遊んでる、ちゃらい、コミュ力高い、要領いい、…なんてイメージなんでしょうか。
理系のイメージは生真面目、コミュ障、授業大変、理屈で通してくる、融通が利かない…とかそんなイメージですかね。
そんなの文系の人にだって真面目に勉強している人だっているし理系だからって遊び呆けている人たちがいないとは限らないではないですか。

そもそもが矛盾していると思うのです。
企業は大学の専門性をあてにはしていませんよね。だから大学の授業を受けるよりもサークルやバイトをいっぱいして、面接に有利な経験を積む、学生が授業を真面目に受けないから教員もやる気をなくす、教員がやる気がないから真面目に勉強したくてもできない、…という無限ループに陥っているというお話もよく聞きますし本当にその通りだと思います。
専門性をあてにしないで、サークルやバイトの話をしつこく聞くのは企業のくせに、くだらないところで理系文系だの○○学科だから向いてないだの、矛盾もいいところだと机を叩き割りたくなりました。もちろんそんな筋力はありませんが…
とにかくいま求められているのは、そういった矛盾の中から学生を救うための手立てとして「大学の質の向上」だと思うのです。
授業も毎回出席取ればいいんですよ。教員も授業の質の向上アンケートとかとって努力すればいいのです。大学の教員は黒板に向かって喋る教員が多すぎます。そして学生は授業中に喋る学生が多すぎる。
大学の本当の意義をきちんと明確にしないと大学生の学力低下は防ぐことはできませんよね。