〒LOOP

わたしが考えている事を綴るはずだったのに、いつの間にかわたしが無限ループにはまる様を見ていただくブログになってきた。

田舎と都会のなくならない格差。

 
田舎と都会、どちらで小中高生時代を過ごすか。
わたしは断然都会のがいいと思うのです。
わたし自身、田舎育ちだったからだとは思うけど、子どもに喘息があるとか、特別な事情がないかぎり、都会にこのまま居着いてそのまま子どもを産んで、地元に帰らず育ててあげたいです。
 
わたしが地元で暮らしていて痛切に感じたのは、田舎のチャンスの少なさです。
 
たとえばわたしの実体験からの抽出でお見苦しいとは思いますがいくつか例を。
1.車移動が基本だから、親の許す範囲、時間でないと動けない。
2.アルバイトをしても、賃金が低く自由にならないお金が多い。もしくは、交通費が高すぎて、移動ばかりにお金を食われる。
3.そもそもアルバイト先が少ない。
4.人とのふれあいが少ない。特に同年代。
 
列挙はここまでとして、ひとつひとつ見て行きたいと思います。
 
 
1.車移動が基本だから、親の許す範囲、時間でないと動けない。
  住んでいる地方にもよると思いますが、本当に車社会です。わたしの近所のひとたちは二台持ち当たり前でした。
だから当然、親にどこどこになになにしにいくから連れて行って、というしかないのです。
わたしの場合、最寄りのバス停が歩いて25分、コンビニが20分、最寄り駅は最寄り駅のバス停からさらに30分という立地。もっと最寄り駅が遠い人もざらにいます。
その場合、どうしても親に最寄りのバス停までも頼らざるを得ません。
とにかくフットワークが鈍る。
わたしは、親に絶対に秘密にしなくてはならない場所に子どもが行こうとするのをよしとするわけではありませんが、完全に親に把握されているのをわかりながら遊ばなくてはならない子どもの閉塞感や不自由度もわかっているつもりです。親は把握しているけれど、子どもは把握されていることに気づいてない、というのが理想。何かあったら駆けつけてあげることはできるくらいには把握しておかなくてはならないけれど、子どもの行動を逐一把握する、というのはどちらにとっても気の休まないものです。
わたしが上京してから、痛切に感じたのは都会の高校生は何よりフットワークが軽いこと。そしてバンドやっている高校生率の高さ(笑)
バンド、やりたかったですねー!なんか青春という感じ。けれど、バンドって教える人がいなくてはならないし、音楽楽器を買えるところがなくちゃいけない。バンドをやっていて人に教えられるというひともいなければ、楽器屋さんもないわけです。そんな状況ではやりたくても、始められないのが当然。そんな風にして、これは極端な例かもしれないけれど、子どものやりたいことを場所や時間に制約されたくないと思うわけです。
 
2.アルバイトをしても、賃金が低く自由にならないお金が多い。もしくは、交通費が高すぎて、移動ばかりにお金を食われる。
3.そもそもアルバイト先が少ない。
  アルバイトサイトの検索結果からもわかるように、地元は働く場所がとても少ない。たとえばいまの最寄り駅で調べると149件。向こうの最寄り駅バス停だと1件、最寄り駅ですら37件という差。かなり最寄り駅のだと水商売系も混じっていたので高校生ができるのはどれくらいあるのでしょうか。
地元は730円代、神奈川、東京は868,869円というわけです。時給換算でこの差は大きいです。ちなみにわたしが最初にアルバイトしたところはもっと(上記は現在のものらしいので)低かったです。680円とかそんなんだった気がする。
他にも就活のとき、地元の銀行の正社員の初任給を見ましたが17万とかそんなんでした。神奈川、東京の地銀はどんなものだったか知りませんが、20万はあった気がする。
だからこっちにきて、高校生とアルバイトすることがあり、時給900円で仕事内容に見あってないとか言い出すと頭はたきたくなりました(笑)
県で一番忙しい店で働いて750円だったこっちの身にもなれと。わかるわけないので言いませんでした。そんなのわたし側の都合ですからね。
 
4.人とのふれあいが少ない。特に同年代。
 
だから地元に友達なんていないし、犬の散歩で外に出てもときどき会うお年寄りとお話をするくらい。
犬と戯れるか、お年寄りと会話をするかくらいしか徒歩圏内では他者との関わりはなかったですね。犬の散歩に出歩いても、こっちなら多くの人と出会えるというのがとても羨ましいです。
そんなん田舎育ちならコミュ障にもなるわ、と思います。
 
なんてことをやや駆け足で書いてきましたが、わたしはこのチャンスに巡り会える機会が住んでいる場所によって均等には与えられないという事実に苛立ちを感じていました。
だから大学の教授などに就職で地元には帰らないの?と聞かれても、チャンスが少ないから帰りません、と言います。
だって普通に考えて、仕事するにしたって大企業が多く集まり、多くの企業の本社がある東京、もしくはその近辺のがキャリア向上させたいなら向いているし。
だから、絶対に地元には帰らないと決めてからは、親や祖父母のこと、その周りの親族のことが少し気にかかっています。丸ごとこっちに持ってくることができたらいいのに、なんて思うこともしばしば。ただ、お金があっても彼ら彼女らの生活を崩すわけにはいきませんからね。
というわけで、こんなに違う田舎と都会の格差を埋めてくれる政策が、なにかなされないかなと期待をするだけしかできません。
わたしの子どもは、より多くのチャンスに触れさせたいと思うのです。


ただ、田舎の自然は魅力です。
夜になれば星なんて、気持ちが悪いほどのぼるし、おかげでどれがオリオン座なんだかわからないってくらいです。
だから、隠居するには田舎に帰りたいですね。そしたら孫を一週間止めて、山の中散策させたり、川に連れてって、運動神経磨いてやるんだ。山の良さもたんと知ってもらうんだ。